平成25年に完成した第五期歌舞伎座、馬頭広重美術館、石の美術館、サントリー美術館、根津美術館、ティファニー銀座ビルなどは、隈研吾氏の代表作品であり、地域や環境と密着・融合した独特なスタイルは世界での評価が高く、近年、世界各国でのコンペを次々と勝ち抜き、世界各国で賞賛されております。
このプロジェクトは、噛竕ョ総本店 村本定範社長が手軽な価格で買って頂ける上和生を従来のイメージとは違う形のお茶室で気軽にお茶を飲めるスペースとしてお客様に利用して頂きたいと思ったことが始まりで、同時期に隈研吾氏の作品に出逢い、東京の隈事務所に出向き隈先生に直接想いを伝えたところ快く承諾して頂きスタートいたしました。
ご来場の皆様方には、有機的な繭玉フォルムと奥行きを感じさせるカーブが幻想的で、まるで人間の本能である母胎回帰のような感覚(人間の原点に還るような気持ち)を肌で感じていただき、非日常的な空間を存分に官能していただきたいと思います。
また、このプロジェクトは第一期 平成24年6月中〜7月末まで壺屋総本店「なゝ花窓館」で行われ、わずか2ケ月の期間で惜しまれつつ解体されました。
この度の「き花の杜」オープンにて、店舗の総合プロデュースを隈研吾事務所の宮澤一彦氏がプロデュースするにあたり、再度のプロジェクトを立ち上げることとなりました。今回参画いただいたメンバーはボランティアで構成され、前回使用したパーツを再度組み立てることとしましたが、サイズの変更や床材の強化、LED照明などを行い、平成26年9月12日〜26日の正味10日間という前回を凌ぐ急ピッチで作られました。
最後に「織部の茶室」第一期・第二期プロジェクトにご尽力いただいた関係各位に敬意を表するとともに、心より御礼申し上げます。
「織部の茶室」プロジェクト
実行委員会 |